INTERVIEW
アイ工務店は、ペットオーナーとペットの
両方が
快適に暮らせる家をご提案しています。
「人にとってもペットにとっても快適で、
安心して暮らせる理想の家とは?」
その答えを、自身も愛犬家である
獣医師・細川範子先生にインタビュー。
ペットがどのライフステージにおいても
安全で快適に過ごせる家づくりの
コツを聞きました。
ALLONE動物病院グループ代表
細川範子先生
東京・神奈川を拠点に、夜間診療を含む24時間の集中管理・診療体制とその設備を整えたセンター病院と、地域に根ざした分院6院を運営し、ペットとペットオーナーの心と体の健康をケアしている。獣医になったのは、幼少期に「愛犬が何を話しているかを理解できるようになりたい」と思ったことがきっかけ。現在は2匹の愛犬を最優先に建てた住まいに暮らしている。
先生のクリニックへは、家の中で起こる誤食や転倒・落下による
骨折などで運ばれてくるペットも多いそうですね。
ペットにとって、住まいではどのようなことがリスクになるのでしょうか。
ワンちゃんの場合は、段差やすべりやすい床ですね。脱臼や捻挫、骨折をしないよう、できるだけ段差をなくし、すべりにくい床材を選ぶといいでしょう。
ネコちゃんは溜まっている水を飲みたがるので、お風呂場やキッチンに水を溜めないこと。漂白剤のつけ置きも危険ですし、お風呂のタイルもシャンプーの泡までしっかり流してください。キッチンに入れないように仕切り扉をつける、玄関から逃げないように二重扉にする、というのもおすすめです。テレビの上に乗ったり、裏の狭いスペースに入ったりするのも好きなので、テレビの転倒防止対策が必要なのと、電源ケーブルを噛んで事故にならないように、しっかり対策をしてあげてください。
床に障害物を置かない、ゴミや薬、電池などの誤食の原因となるものを置かないというのは、犬・猫共通ですね。ペットが快適に暮らすためにしつけはとても大切ですが、安全面においては教えるのではなく人間が危険なものを徹底的に排除して守ってあげましょう。
ペットの健康を守るために、
住まいでできる工夫はありますか?
ワンちゃんは、運動不足解消や気分転換のために庭やベランダがあるといいですね。ふかふかした芝生や夏にひんやりと気持ちいい土間もいいですね。足の洗い場、リードフック、ウッドデッキもおすすめです。
ネコちゃんは上下運動を好むので、キャットタワーやキャットウォークはぜひつけてあげてください。清潔好きな子が多いので、トイレはいつもきれいにしておきましょう。
汚れにくい、または汚れが落としやすい壁材や床材も選びたいもの。壁紙や建材をなめることもありますし、塗料などのニオイにも敏感ですから、家を建てるときやDIYをするときには使う資材などにも気を配れればベストです。
日当たりや温度・湿度といった環境面はどのようにすればいいでしょうか。
ワンちゃんもネコちゃんも、快適と感じる環境は人間と同じと考えてよいでしょう。ヒーターや冷却マットでスポット的に温度管理をするよりは、部屋全体を一定の温度に保つことが理想的。適度に湿度があると心地よく過ごせます。
また、日当たりや風通しのある開放的な空間も好きですが、自分だけのこもれる場所も好みます。「ここは自分の場所」というプライベートスペースを用意してあげてください。
また、大雨や雷を極端に怖がり、薬を使わなければ震えが止まらないといった子もいます。体にかかるストレスを考えたら防音室の設置も大袈裟ではありません。
アイ工務店のOwner's Room Tourムービーを見ていただいて
どう思いましたか?
まさに今までお伝えした通りのリスクを回避して、健康面や衛生面なども考慮した住まいを実現されていたので、非常に良いと思いました。とくにハーフ収納をペットスペースに活用するアイデアは、自分では考えつかなかったので勉強になりました。
ネコちゃんのいたずら防止のためのキッチンパーティションも、実用的でありながら、とてでもおしゃれで素敵ですね。何より今回のルームツアームービーを拝見して、飼い主さんのペットへの愛情を感じてうれしくなりましたね。
アイ工務店は、間取りを1cm単位で設計できるほど、オーナーの希望に沿ってくれる工務店で、ペットに寄り添う住まいにおいても知見や実績が多いと聞いています。「こういうことがしたい」という希望があったら、まず相談してみたらいいと思います。
細川先生の愛犬、左よりホワイトシェパードの若くん(9歳)、ジャーマンシェパードの殿くん(3歳)
最後に、ペットにとって理想の家とはどのようなものでしょうか。
「安全、健康、快適」が揃った家ですね。犬や猫にも子犬・子猫、老犬・老猫とライフステージがあり、それぞれに「居心地の良さ」も変わります。それをしっかりと見極め、ベストな環境をつくってあげていただけたら獣医としてうれしく思います。
そしてもうひとつ言えるのは、ペットの理想の住まいは、大好きな飼い主と一緒に暮らせる住まいであるということ。ペットは飼い主の心情を敏感に感じ取るので、飼い主がお気に入りの家で快適にリラックス過ごしていれば、それだけでペットも幸せ。ペット優先の住まいはもちろん素敵ですが、住まう人の快適も大切にしてください。
細川先生の愛犬、左よりホワイトシェパードの若くん(9歳)、ジャーマンシェパードの殿くん(3歳)